そうか!洗いたくないのか💦仕方ない!
生来(と、いってもまだ14年しか生きていないのだが〕、
息子は留守番上手な子供であった。
例えば深夜に実家両親の体調急変!息子が乳幼児のうちはチャイルドシートやラゲージスペースに布団を敷くなどして一緒に連れて出ていたのだが、
字が読めるようになってきてからは、深い寝息の息子の枕元に手紙を置いて、息をひそめて祈るような気もちで出かけていたっけ。
例えばこんなふうに。
【おはよう!モニョだよ!
今朝もお留守番よろしくね!って、母ちゃんが言ってたよ。テレビの部屋に行ってごらん。ディズニーチャンネルで、かわいい番組が始まるよー😍お皿に乗ってるオニギリを食べながら観ようよ!】
…ちなみに。モニョとは、息子と私が、ごっこ遊びの中で作り上げた目に見えないキャラクターで、ちょっと勝気な森の精なのである…。他には、気弱な白キツネ🦊。お節介焼きのミャーニャー😺は、猫のクセにお母さん気取りで息子のライバル心をかき立てたものだった。
【食べ終わったお皿は、ミャーニャーだったら洗ってみるなー。母ちゃんをビックリさせちゃおうよ!】などと書いておくと、完璧ではないにしても皿は十中八九、幼い手により洗い上げられていたものだ。
だがしかし。今となっては懐かしい思い出でしかない。仕事から帰宅した私は日々、シンクの中でカピカピに乾いたまま置き去りにされている朝食の皿と昼食の食器類を洗ってから晩御飯の支度に取りかかる。腹立たしい!
不意に頭の中でモニョがつぶやく。
【今日の息子の生存確認、カピカピの皿で出来るって事じゃない?】
そうか!君はカピカピの皿で母に今日の生を示しているのか!?食べたよ、って??
わかった。承知した。
おはよう。君は今日も朝から食器を洗わないのだろう。私は出勤する!
君も安全に過ごしてくれたまえ!